宗教1
宗教2

理解されにくい日本人の宗教観。
私の話が通じなかったのは、当時のドイツ語の拙さのせいだけじゃないと思ってます。


はっきりと信仰してる宗教があるわけじゃないけど、アンチ宗教とかじゃないし無神論者って言い切るほどのものでもないしな~

というこの感覚を表現するのに一番しっくりくるのは

宗教に関しては、特に興味無い

って言い方かもしれません。


ドイツでは(多分日本以外のほとんどの国では?)
幼稚園の頃からすでに「カトリック系幼稚園」「プロテスタント系幼稚園」「宗教フリー系幼稚園」と別れてて
宗教によって幼稚園を決めたりするくらいです。
当然子供達は幼稚園のプログラムの中でその宗教に関して学びます。
小学校に上がってからも、当然「宗教」の授業があります。
(キリスト教の授業なので、ムスリムの子供達はその授業は受けずに別のことをしたりする)

だから、日本人みたいに、両親が何かしらの宗教に敬虔じゃない限り
成長過程において宗教について学ぶ機会があまり無い、というのは海外では掴みにくい感覚だと思います。


「もうすぐクリスマスね!日本ではクリスマスをお祝いしたりしないでしょ?」
「え?するよ?プレゼントももらう」
「あら、あなたキリスト教だったの?日本人だから仏教かと思ってたわ」
「いや、別にどっちでもないよ。日本では仏教の人もよほど敬虔じゃない限りクリスマスはパーティーすると思うよ」
「えっ?」
「えっ?」


という感じの会話をドイツで何度も経験しました。


あと、ドイツで出会ったバイク乗りの友人(この人も無宗教)が何故か家の前にブッダの銅像を飾っており
バイクのヘルムをそのブッダの頭に被せるというハイセンスなオブジェクトを持っていたのですが
私がその友人の家に遊びに行くことになった時に
「日本人なら仏教だろうな。バイクのヘルムを被せられたブッダを見たら失礼だと怒るだろうから外しておこう」
と思ったそうです。
無宗教の私には掴めない感覚なんですが、仏教の人にとってはやっぱり気分が悪いことなのかなあ。


日本の友達から「沈黙」という、アメリカ映画だけど日本のキリシタンについての歴史映画をおススメされたので今度見てみようと思ってます。
宗教を信仰することに興味は無いけど、宗教の在り方?とか歴史については興味津々です。(頭良さそうなこと言ってる!フゥ~!)


ちなみに最後のコマに出て来た友人(ロッテンマイヤー)は学生時代に独り暮らしをしていたのですが、
家にいると色んな宗教の勧誘があまりにも多かったため
「すみません、私が神なので…興味無いです」
と言って追い返したというプロの神です。